公開情報
3号機 シュラウド中間部胴溶接線付近他で発見されたひび割れについて
2003年4月30日運転情報3号機
3号機(平成15年2月20日から第12回定期検査中)において、国内の他の原子力発電所でひび割れが認められた箇所について、計画を前倒しして水中テレビカメラによる目視点検を実施してきました。 |
(平成15年4月3日公表済み) |
点検において、シュラウド(注1)中間部胴の溶接線(H4内側)付近、シュラウドサポートリングの溶接線(H7内側)付近、上部格子板用ベース(注2)およびアライナーブラケット(注3)付近にひび割れが認められました。今後、シュラウドサポートリングの溶接線については、引き続き、全周にわたり目視点検を実施した後超音波探傷検査を実施してまいります。また、他のひび割れの確認された箇所については、超音波探傷検査を行ってまいります。 |
今回点検した他の箇所については異常ありませんでした。 |
ひび割れを確認した箇所
箇所 | 現在まで確認した範囲 | ひび割れの状況 |
---|---|---|
中間部胴の溶接線(H4内側) | 全周を確認 | 箇所 |
サポートリングの溶接線(H7内側) | 全周の約30%を確認 | 確認した範囲にわたり点在 |
上部格子板用ベース | 8個全て確認 | 8個中2個の溶接部付近に存在 |
アライナーブラケット | 4個全て確認 | 4個中1個の溶接部付近に存在 |
(参考) |
(注1)シュラウドとは、原子炉圧力容器内に装荷されている燃料集合体(炉心)を囲むように設置されている円筒状の機器で、原子炉内の冷却水の流れを分離する仕切板の役割を持ったものです。 |
(注2)シュラウドの中間部リングの上に上部格子板を設置するための台座 |
(注3)上部格子板の位置決めのための台座 |
浜岡原子力発電所3号機シュラウド点検範囲図
浜岡原子力発電所3号機ひび割れの確認された箇所
浜岡3号機中間部胴溶接線(H4内側)付近のひび割れの状況
浜岡3号機シュラウドサポートリング溶接線(H7内側)付近のひび割れの状況
浜岡3号機上部格子板用ベースおよびアライナーブラケット付近のひび割れの状況
平成15年5月27日 |
その後、これらの目視点検の結果がまとまりましたので、お知らせします(注4)。 |
今後、ひび割れを確認した箇所の健全性を評価してまいります。 |
ひび割れを確認した箇所
箇所 | ひび割れの状況 | |
---|---|---|
中間部胴の溶接線(H4内側) | 2箇所存在 | |
シュラウドサポートリングの溶接線 (H7a及びH7b内側)(注5) |
H7a | 全周にわたり点在 (4/30時点では全周の30%範囲の点検結果を公表) |
H7b | 6箇所存在 | |
上部格子板用ベース | 8個中2個の溶接部付近に存在 | |
アライナーブラケット | 4個中1個の溶接部付近に存在 |
(参考) |
(注4)下部リング溶接線(H6a)付近で確認されたひび割れ(3月24日公表)については、当社にて健全性評価を実施し、今後、国に報告を行う予定です。(4月17日公表) |
(注5)これまでは「シュラウドサポートリング上部の溶接線(H7a)」を、「シュラウドサポートリングの溶接線(H7)」と記載してきました。今後は、「シュラウドサポートリング上部の溶接線」をH7a、「シュラウドサポートリング下部の溶接線」をH7bと記載します。 |
また、シュラウドサポートリング下部の溶接線(H7b内側)付近に認められたひび割れについては、金属サンプルを採取し、破面観察や断面観察などの調査を行います。 |
浜岡原子力発電所3号機 シュラウド点検範囲図
浜岡3号機 中間部胴溶接線(H4内側)付近のひび割れの状況
浜岡3号機 シュラウドサポートリング溶接線(H7a及びH7b内側)付近のひび割れの状況
浜岡3号機 シュラウドサポートリング溶接線(H7a内、H7b内)付近目視点検結果
浜岡3号機 上部格子板用ベースおよびアライナーブラケット付近のひび割れの状況
以上