水力発電のしくみ・特徴
水力発電の特徴
当社の水力発電所は主に大井川、天竜川、矢作川、木曾川、信濃川などの水系にあり、その範囲は愛知・岐阜・三重・静岡・長野県の5県に渡っています。
水力発電は、1910年代前半から1960年代初頭までは、国内の発電電力量の大半を占めていましたが、高度経済成長期、電力需要が増えるにつれて、大型の火力発電所が次々と誕生。1960年代頃から火力発電が水力発電を上回るようになりました。
現在では、電力需要の約1割が、水力発電でまかなわれています。
出典:資源エネルギー庁「エネルギー白書2024」
水力発電のメリット
- 純国産のエネルギー
エネルギー自給率の低い日本ですが、国内の水資源を利用する水力発電は貴重な純国産自然エネルギーです。天候や季節にあまり左右されず、優れた安定供給性を持った長期的に活用可能なエネルギー源でもあります。

- 発電時にCO2を排出しない
水力発電は、他の発電方式に比べてCO2をほとんど発生しないクリーンなエネルギーです。

出典:電力中央研究所「日本における発電技術のライフサイクルCO2排出量総合評価」より抜粋
- 電力需要の変動に応じて容易に発電量を調整できる
揚水式や貯水池式の水力発電所は、他の電源と比較して、短い時間で発電を開始できるとともに、電力需要の変動に応じて容易に発電量の増減が可能である(流れ込み式を除く)という特徴があります。