プレスリリース
浜岡原子力発電所3,4号機の地震対策の工事概要
2013年09月25日
中部電力株式会社
当社は、浜岡原子力発電所が想定東海地震の震源域内に位置することを踏まえ、建設当初から余裕を持たせた耐震設計を実施するとともに、その後も自主的に耐震性を高めるための工事を実施するなど、常に最新の知見を反映し安全性の向上に取り組んでいます。
当社は、浜岡原子力発電所の地震対策について、内閣府の「南海トラフの巨大地震モデル検討会」の検討状況や新規制基準を踏まえて、具体的な工事計画の検討を進めてまいりました。(2013年4月26日 お知らせ済み)
このたび、3,4号機の地震対策の工事計画を取りまとめたことから、この工事概要についてお知らせします。
1 改造工事用地震動の設定
内閣府の「南海トラフの巨大地震モデル検討会」が想定した強震断層モデル(以下、内閣府モデル)は、最新の研究成果等をもとに、最大クラスの地震を想定したものであり、特に強い地震波を発生させる強震動生成域が不確実性も考慮のうえで設定されています。
そこで、この内閣府モデルに基づく地震動(最大1000ガル程度)を踏まえ、「改造工事用地震動(1200ガル)」を設定しました。また、内閣府モデルに対し駿河湾の地震で5号機にみられた増幅を仮想的に反映した地震動(最大1900ガル程度)をもとに「改造工事用増幅地震動(2000ガル)」を設定しました。
2 工事内容
耐震設計上重要な施設等(注)を対象に改造工事用地震動(1200ガル)に対して工事の要否を検討しました。その結果、配管・電路類サポート等について工事を実施することとしました。また、敷地内の地震観測点の観測結果を踏まえ、5号機周辺の防波壁や4号機取水槽等については、改造工事用増幅地震動(2000ガル)を用いて工事を実施することとしました。
(注) 原子炉本体およびその周辺配管、原子炉を止める・冷やす設備、放射性物質を閉じ込める設備、燃料設備、津波防護施設、浸水防止施設、重大事故等対処施設、これらに関わる電源・電気設備、これらを収納する建物・構築物
別紙
以上