皆さまからいただく質問
福島第一の事故原因は、もうはっきりしたの?
事故の直接原因は津波とされており、国の規制委員会によって報告されています。
福島第一は地震の揺れに耐えました。
しかし、津波により重要な設備が使えなくなりました。
福島第一の原子炉は、地震による大きな揺れを感知して自動停止しました。外部からの電源供給が途絶えましたが、非常用の発電機が正常に働き、ポンプなどに電源を供給することができたため、「冷やす機能」を維持しました。しかし、その後、津波が押し寄せ、敷地内および建屋内が浸水。海水を使って冷やすためのポンプや非常用の発電機などの重要な設備が使えなくなるなど、「冷やす機能」を失いました。
津波により冷やす機能を失った結果、燃料を冷やせず、水素爆発に至りました。
原子炉を冷やすという重要な設備の機能を失った結果、燃料から発生する熱を冷やすことができずに燃料が溶けるという重大事故に発展。その後、格納容器の破損、そして水素爆発を起こして、放射性物質の放出に至りました。以上のことから、福島第一では、津波の浸入や、その後の重大事故に備える対策が不十分だったと考えられます。