岐阜県白川村で自然の再生「白川郷村塾」
故郷の街道を花とみどりで彩りたい
世界遺産の合掌造りで知られる岐阜県白川村。でも合掌造りは、白川村のほんの一部です。他にも日本三名山の霊峰白山や、その麓に湧き出す大白川温泉、帰雲城黄金伝説など私たちは、昔から村人の生活を育んできた豊かな自然や文化も、後世に残したい「遺産」だと考えています。しかし時代の変遷とともに周囲の環境は様変わりを余儀なくされています。私たち「白川郷村塾」では、地域づくりをベースに、失われた自然を再生し、次世代のために豊かな自然を守りたいと考えています。具体的には、東海と北陸をつなぐ「文化街道さくら道」(国道156号線)の沿道に、カエデやナラ、ヤマザクラ、アジサイなどを植樹し、植樹を通した人々の交流の場づくりをおこなっています。


右:2008年9月の様子






白川村植樹ツアー
2003年11月9日(日曜日)、2004年10月30日(土曜日)、2005年10月22日(土曜日)、2007年5月12日(土曜日)、そして2008年5月24日(土曜日)と5年にわたって「白川村植樹ツアー」を開催してきました。皆さまから植樹券をご寄付いただき、国道156号線の沿道に、5年間で合計1,385本の苗木を、359名の皆さんと一緒に植樹してきました。植樹後は、地場産の野菜をふんだんに使った豚汁を地元の皆さんにご用意いただき、昼食をとりながら森のお話を聞き、その後は世界遺産の白川郷を散策するといった心温まるツアーとなっています。


団体紹介
白川郷村塾
地域住民が主体となり、地域の伝統・文化・生活・自然環境を生かす循環型社会の実現を目的とするNPO。いま、地域のコミュニティがさまざまな理由で立ち行かなくなりつつあり、コミュニティの衰退とともに周囲の自然も荒廃しつつある。日本だけでなく世界のいたるところで起こりつつあるこのような状況に対して、「白川郷村塾」では、「自然を守るのは地域のコミュニティ」と考え、自然環境保全と再生を地域づくりと組み合わせておこなっている。環境の保全、他地域との交流、外国や都会からの研修生の受け入れ、村の知恵の伝承などが主な活動。山村と都会を結び、新しい社会のあり方を模索している。
白川郷村塾代表/小川滝雄
事務局長/田口節子

小川滝雄氏
事務局長
田口節子氏

事務所
〒501-5507 岐阜県大野郡白川村平瀬369-1(田口建設内)
Tel:05769-5-2321 Fax:05769-5-2435