地震の基礎知識
地震の種類とメカニズム
日本列島周辺のプレート
日本列島とその周辺では、日本列島がのっている陸側のプレートと、太平洋プレートおよびフィリピン海プレートという海側の2つのプレートとがあり、海側のプレートは陸側のプレートの下に沈み込んでいます。
日本列島とその周辺で発生する地震は、海溝などのプレート境界やその近くで発生する「海溝型地震」と、陸域および沿岸域の活断層で発生する「活断層の地震」に大別され、「海溝型地震」には、プレート境界で発生する「プレート間地震」と海側のプレート内部で発生する「海洋プレート内地震」があります。
プレートの運動によって蓄積されたひずみのエネルギーが、ある限界を超えたときに、エネルギーを解放してこれらの地震が発生します。
日本列島周辺で発生する地震のタイプ
南海トラフの巨大地震は、プレートのひずみが解放されて起こる海溝型地震(プレート間地震)であり、一般的に活断層による地震とは扱いません。地震調査委員会や原子力発電所の耐震設計審査指針でも、地震のタイプを海溝型地震と活断層の地震(内陸地殻内地震)に区別しています。
地震の用語
マグニチュード
地震が発するエネルギーの大きさを数値で示したものです。
震度
震度は、観測地点における地震による揺れの強さを震度計で観測したもので、同じ地震でも、観測地点によって異なります。
ガル
地震による地盤や建物の揺れの強さを数値で示したもの(加速度)です。原子力発電所は、揺れの加速度と建物の重さなどによって求められる地震の力に耐えられるような設計をしております。
- 揺れの速度が増していく状態を示すもので、速度そのものではありません。
- 一般的に、震源と観測地点が同じ場合、「マグニチュード」が大きくなれば、「ガル」も大きくなります。