緑のカーテン(つる性植物による夏の省エネ活動)

省エネ効果

緑のカーテンには省エネ効果があるといわれていますが、実際にどのような効果があるのでしょうか。ここでは、2つの効果についてご説明します。

1 緑のカーテンがある部屋とない部屋を比べてみました!

緑のカーテンがない部屋では、日光をさえぎるものがないので、太陽の熱によって壁やガラスがあたためられます。その熱は部屋の中にも伝わるため、結果的に部屋の温度が高くなります。
一方、緑のカーテンがあると、日光をさえぎり、熱の原因となる赤外線の多くを反射するため、部屋の中の温度を低く保つことができます。
エアコンの冷房を同じ温度に設定しても、温度が高い部屋はその分だけ負荷がかかるため、電力を多く消費します。
緑のカーテンは、エアコンの消費電力をおさえるという省エネ効果があります。

緑のカーテンがある部屋とない部屋の場合

2 緑のカーテンとヨシズを比べてみました!

夏の日差しをさえぎる道具として、日本には昔からヨシズがあります。
緑のカーテンもヨシズも同じ植物ですが、一番大きなちがいは、緑のカーテンは生きているということです。
ヨシズは、乾燥させた植物の茎を編んでつくったものです。日光をさえぎることはできても、長時間日光にあたっているとヨシズ自体があたたまり、その熱を部屋の中に伝えてしまいます。
一方、緑のカーテンは、地面から吸い上げた水を茎の中にたくわえ、葉の裏面(の気孔)から水を蒸発させて、自分自身が熱くならないように工夫をしています。これを植物の「蒸散作用」といいます。
このとき水分を蒸発させる際に必要な熱(気化熱)が周囲から奪われ、葉のまわりの温度が下がります。そのため、緑のカーテンは葉のまわりの空気の温度の上昇を和らげると言われています。

緑のカーテンとヨシズ
中部電力 本店ビルの緑のカーテン
あさがおの葉っぱの温度が低いことがわかります

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