発電所周辺環境への取り組み

廃棄物を肥料に「貝殻肥料の生産と利用」

貝殻肥料生産について

当発電所では、沖合約600mに位置する取水塔から、海底トンネルを通じて冷却水となる海水を取り入れています。このトンネル内に付着するムラサキイガイなどの貝類がはがれ落ち、海水と共に発電所内の取水槽へ取り込まれます。取水槽は、これら貝類や砂をプラント内に取り込まないよう沈澱させる役目を担っていますが、毎年大量の貝殻が取水槽より回収されています。
発電所では、回収した貝殻の有効利用を目的として、構内の貝殻肥料化プラントにて粉砕、肥料化し、1997年10月より(株)佐倉サービスセンターにて生産し販売しています。

貝殻処理設備

貝殻処理設備

貝殻肥料(1袋の重量:20kg)

貝殻肥料(1袋の重量:20kg)

生産概要

  • 回収後、仮置き場にて半年以上降雨にさらし塩分濃度を低下させる。
  • 木片、鉄類などのゴミを除去する。
  • 貝殻処理設備にて、乾燥・粉砕・袋詰めをおこなう。

貝殻肥料の特徴

  • 酸性土壌を緩やかに中和し、効果が長期間持続します。
  • 土壌を固結することがなく、発根分岐を促進します。
  • 石灰分だけでなく、同時に各種微量要素を補給します。
  • 有機質分解時に働く微生物が病原菌の増殖を抑制します。

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