廃止措置作業状況について
2009年1月30日をもって運転を終了した1・2号では、2015年2月末までに全燃料の搬出が完了しております。その後、2009年~2015年にかけて、解体工事準備期間(廃止措置第1段階)として、汚染状況調査や除染作業を進めていました。
2016年2月3日より、原子炉領域周辺エリアの解体撤去工事(廃止措置第2段階)として、周辺設備の解体を進めており、主にタービン建屋の機器を解体しています。
今後も安全確保を大前提に、国内初の商業用軽水炉の廃止措置を担うトップランナーとして、廃止措置を着実に進めてまいります。
汚染の状況調査・検討実施状況
原子炉領域などの汚染状況を調査し、解体時期の決定、解体方法の策定、解体廃棄物の量の評価、安全貯蔵期間の評価をおこないます。
現在、2号機の原子炉圧力容器などの汚染状況調査・検討に向けて準備を進めています。
系統除染について
原子炉圧力容器や原子炉再循環系などの設備・配管の内面に付着した放射性物質の除去をおこないます。
2019年3月に1号機の原子炉圧力容器内の系統除染を実施しました。
2020年3月に2号機の原子炉圧力容器内の系統除染を実施しました。
解体撤去作業状況
屋外の主な工事
【主要変圧器・直結変圧器】
電圧の昇圧・降圧をする設備
【循環水ポンプ】
復水器へ海水を供給する設備
【重油タンク】
発電所内で使用する蒸気を発生させるボイラー用の重油を貯蔵するタンク
屋内の主な工事
【ほう酸注入系】
制御棒にて原子炉が停止しない場合に原子炉内にほう酸を注入する設備
【発電機補機】
発電機を運転させるために必要な設備。水素ガス制御装置、固定子冷却装置、密封油装置を設置。
【セメント固化設備】
発電所で発生した放射性廃棄物を固化処理する設備