水力発電所
東河内水力発電所
維持流量放流を利用した小水力発電
大井川水系大井川の畑薙第二ダムは、1989年(平成元年)の水利権更新に伴って、河川維持流量の放流が義務づけられ、ダム直下に0.55m3/sの流量を放流してきました。
東河内水力発電所は、この維持流量放流を活用した出力170kWの小水力発電所で、2001年(平成13年)に運転開始しました。
維持放流設備である放流管の先端部に水車発電機を取付け、河川維持放流量を放流すると同時に水の持つエネルギーを無駄なく電気エネルギーとして回収できるようにしました。
一方、水車発電機は海外調達(ドイツ)し、代理店を介さない直接購入によりコスト削減を図りました。
(注)維持放流:通常、水力発電でダムをせき止める場合、下流の河川環境に配慮してダムの手前から常時、一定量の水が下流に放流されている。これを「河川維持放流」という。
東河内水力発電所(写真円内)
東河内水力発電所発電機室
運転開始 | 2001年2月 |
---|---|
出力 | 170kW |
最大使用水量 | 0.55m3/s |
有効落差 | 40.62m |